よく使っているシンセ(FL Studio系シンセ/エフェクタ 編)

かんぴょうです。まだまだ暑いですがいかがお過ごしでしょうか。
ずいぶん久しぶりな更新になってしまった。じたばた。半年近く更新しないでいると、取り巻く環境もずいぶん変わったり、ネタもだいぶ溜まったり(というか腐っているのが大半)ですが少しずつ消化できればとおもいます。ヒエー!

■近況

近々で発生したイベントといえば、PCをクリーンインストールして環境再構築、とかだったりする(現在進行形)。OSのチューニングもそうなのですが、一番面倒なのがドライバや、ソフトの再インストール。インストール不要のアプリケーションはショートカットを出せばいいですが、インストールし直さなければならないものが面倒くさい。

特に音楽系アプリはライセンスを再取得してアクティベーションしなければならないものが多く、棚やバックアップサーバからシリアル探して、オーザライズ作業、なんてやっているうちにあれよあれよと1日が終わってしまう。
だいたい、音楽系以外の環境を戻すのに1日(土曜日)、音楽系だけでも1日(日曜日)はかかる感じで、というかまだ終わってないんですけどね。
休み休みやるのですが、せっかくならよく使うシンセとか紹介したら面白いかも?なんて思い、ちょっとリストアップしてみることに。


DAWDTMやってるのに殆どDTMの話がないよな、ということで今回から思うことがあって、日記にFL StudioDAWのカテゴリを追加してみることにしました。今回はその第1回目です。


■よく使っているシンセ(FL Studio編)

僕が普段音楽を作る上で、無いとヒッジョーに困る系シンセのみ紹介してみます。数が多いので今回はFL Studioインストゥルメンタル、エフェクトのみです。
FL使いの知り合いが指おる程度しかいないから勧誘、っていうつもりではないのですが、FL仲間が増えるといいなぁとか思ってます。えぇ。


FL Sytlus


「とりあえず」とか「困ったとき」によく使います。Pad系、装飾系として使うことが多い。音を作る部分のOPが6段、エフェクトが3段あり、全9段をマトリクス状に掛け合うことができるかなり柔軟なシンセ。できることが多く、キャラの違うプリセットも充実しているため、実際これ一本で一曲作れてしまうくらいです。反面見た目が地味。SpectrasonicsのStylus(スタイラス)と名前を間違えやすい。
【ニコニコ動画】【FL Studio】Clock harmony and proportion +解説あり【オリジナル曲】
上の曲は殆どSytlusを使って作ってます。


FL Harmless


ソロ系のメロディやアルペジオなんかでもよく使うシンセ。オシレータやパラメーターがごちゃごちゃしておらず、直感的で使いやすい。割と太めの音が出る(ダイナミクスを考えるとソロ向き)。LFOなどが特色のシンセ、と思ったときも大体これを使っている気がします。

クレジットをみるとお姉さんが出てきます。


EQUO


周波数ごとに、ボリューム(イコライザ)、パンポット(これ重要)、センド量を設定でき、BANK1〜8に登録できる。また、その1〜8間をリニアに変化させることができるエフェクタ。特に周波数帯域ごとにパンを設定できるのはかなり強力で、トリッキーな音場テクが簡単にできます。バリバリテクノシンセ向けです。僕はよく曲全体やドラムにかけて遊んだりします。
【ニコニコ動画】【干瓢】 晩夏の記憶 【オリジナル曲】
↑中盤ローカットな感じになる部分はEQUOでローを下げています(パン振りは使ってないですが・・)。


GlossBeat


フレーズのスクラッチ+ボリュームコントロールができるエフェクタ。スクラッチ部分とボリューム部分を分けて使うことが多いです。ボリューム部分はトランスゲート(タタタータタター)をさせるときや、トラックのボリュームノイズを作成するときによく使う。
クラッチ部分は慣れるまで難しいかもしれませんが、僕の場合はほぼドラムのフィルフレーズ、パターン組み替え、アルペジオのパターン組み替えに使います
http://anotherlife.matrix.jp/2011/07/24/431
こちらの解説が詳しい。
Blue brave×Cyan courage
中盤のブレイクビーツはGlossBeatによるもの。


FL Keys


FruityLoops 4時代から既にありました。かなりレガシー(古い)音源。音もモノラルサンプリングにパンを振った感じの、今聴くと良質とは言い難い音源なのですが、仮置きにこのプラグインを刺して、気づけば採用してた、なんてことがたまにある。


FL Maximus


3バンドで、コンプ、リミッター、ダッキング、ノイズゲート、ディエッサーをかけることができるエフェクタ。下手に何段も刺すよりは、これ一つで済ましてしまった方がいいかもしれません。ダイナミクス系の加工は大体これを使います。マスター用途ではRMSコンプとして使いますが、最近はまた別のエフェクタと併用することが多いです。


FL StereoShaper


LRの信号をどのように出力するか、を決めることができるエフェクタ。位相反転や、疑似ディレイによるサラウンド化、Mid成分とSide成分の分離(俗に言うM/S処理)などにも使えて、見た目地味な割にかなり使いどころが多いです。


FL ParameticEQ2


刺さない日はないくらい病的に使っているのがこれ。背景部分に色の濃さで帯域ごとのレベルが表示されるので、非常に視覚的で使いやすいです。また、1〜8のバンドポイントはドラッグで自由に動かすことができ、一般的なEQみたいに操作できる周波数バンドが固定されていないので、かなり自由にEQラインを決めることができます。また、それぞれのポイントにラインの属性(ハイカット、ローカット)なども設定できる。


FL Sakura


見たイメージ通りの、弦の音源です。中華や和の干瓢が出るとき、SonicCellが主力であまり使う機会は多くないです。ので、見た目地味だったら絶対紹介してないですが、シンプルで杏の香りがしそうな面持ちを割と気に入っているので紹介してみる。これ誰か擬人化しない?


FL Sawer


おじいちゃん家の2階奥とかに眠ってそうな感じですよね。コレもいろいろできるのですが、最近は「ぶっといSaw wave用の音源」という感じで使っています。
万年置き傘にご注意を -Festive extended
万年置き傘の後半でアルペジオとってるSawはこれ。


FL Toxic Biohazard


アナログよりはデジタル的で、空間を支配するような、工業ミントっぽいシンセ(謎)。特徴的でプリセットのPADを使うことが多いです。
渡る者の途絶えた橋 Trance.edt
エネルギー黎明〜地霊達の帰宅 Medley.edt
2曲ともイントロでToxicを鳴らしています。イントロのような音の少ない部分で使うと生えるかもしれないですね。


Vocodex


ボコーダー。サイバーチックな声ネタを作るときは必ず使っています。RolandのVP-330などと同じように、シンセコードなどでキャリアーをとり、声をかぶせるという使い方をします。これ単体でキャリア音色十数種類、EQの機能を持っており、加えてフォルマントや人数、男っぽさ女っぽさ、などいろいろパラメータを設定できる。さらにキャリアは外部シンセもインサートできるため、かなり幅広い音作りができます。
春の湊に-Cosmic extended
春の湊ではイントロや中盤随所でVocodexを使っています。キャリアを被せない使い方もできるので使い方は多岐に及ぶ。


FL Fruity Dance


FL Studioの公式キャラクターFL-chanのデフォルメされたやつがテンポに合わせてひたすら踊るだけのプラグイン。雛動画で使っているのはこれです。
【ニコニコ動画】FL Studioで鍵山雛をものっそい勢いで回す Part2【厄神様の通り道】




次回はFL 以外のサードベンダ製シンセを紹介してみます。ではまた。