Windows7でDTMのお話(64ビット篇)

風邪っぴきの干瓢です。今年ももう少しだというのに、体調悪いばっかりでダメだなぁ。



Across the fifth delusion(MP3)

久々のオリジナル曲。作りました。エスニックなテクノです。独り身には心凍みる季節となってきましたが、首ブンブン振って、お酒でものんでホッカホカになりたいものです。ブンブン。



前回は32ビット版を試用してみましたが、今度は64ビット版Windows7(RTM)を入れてみたので、またDTM界隈のソフトハードの動きはどうか見てみることにしました。が、まだ全ては見切れていないため、今回は導入したさわりと、現時点で発見した問題のみ。

PCにコードネーム的な名前をつけるのって、楽しいですよね。今回は調子乗って「KomeijiSatori」とかしてます。サーバーの方もそれに倣って「KomeijiKoisi」にリネーム済み。
「サトリPCのバックアップは、コイシサーバーに取っているから万事問題なしさ!(キリッ)」
これでも社会人3年目やっているという現実。


64ビットOSのメリットで挙げられるのはまず、メモリ空間4Gの壁が無くなること。

32ビットでは3Gちょいまでしか使えなかったメモリが、8Gバイトを積んでも、すべてメモリ空間として認識されるというのはありがたい。「空き6500MB」とか表示される様は、32ビットに馴染んできた僕には圧巻の容量です。これだけリソースがあると現存のソフトシンセを動かしてもまず使い切ることはないと思います。
ちなみに画像は仮想PCに2G割り当てて起動し、RAMDiskに1G割り当てた状態で、これでも空き容量が3GB強残っている。1億円使ってもまだ2億円残ってる。
他にもアプリの2G制限が無くなるとか、処理が速くなるとかありますが割愛。



CPU負荷、メモリ残量に応じて、快活な顔をしたり悲しそうな顔をしたりするVistaFaceというガジェット。メモリ容量がほぼ無くなったときの泣きそうな顔にがっちり心をつかまれたあの頃も今となっては昔の話で、ずいぶん穏やかです。暇そうです。
「32ビットOSで私を動かすとかいい度胸だね。さっさと64ビットOSに買い換えて16G積んだら?」と言い放たれた過去が懐かしい。→とうとう壊れた - 干瓢ニッキ
「そっか。64ビットに乗り換えたんだ・・・。べっ、べつに!昔はやり繰りして楽しかったとか、これっぽっちも思ってないし!!」


↓さっさと本題へ。


さてさて本題。
32ビットと64ビットの共存はできないため、32ビットOS用に作られたx86系ソフトウェアは64ビットOS上では動かすことができません。が、32ビットOSを動かすためのWOW64というエミュレーション機能が64ビットWindowsには搭載されていて、実際は16ビットソフトウェアを除く殆どのソフトが動きます。

「*32」とついているプロセスはWOW64によって動いている32ビットアプリ。
ま〜、もう画像にも出ているし、さっそく答えですけど、前回確認したDTMDAW(FL7、MusicStudio、各種エディタなど)アプリは(たぶん)問題なく普通に動きます。VSTシンセも殆どが32ビットですが、今のところ常用プラグインは全て問題なく呼び出すことができています。こりゃ拍子抜け。
今回は、32ビットで動作するホストアプリ(FL7やMusicStudio)から、32ビットのVSTプラグインを呼び出していますが、これが64ビットホストに変わったとき、または64ビットプラグインに変わったときにどう動作するか、というのは見ることができていません。こっちだとちょっと問題が出そうですね。




一番動かないだろうな、と読んでいた外付け音源などのハードウェアドライバですが、

前回の32ビットの動作検証の時と同様に、64ビット版Vistaドライバ適用で普通に動きます。拍子抜けその2。



ただ、一つダメだったのは、鏡音リンレンAct2がインストールできませんでした(ミク、リンレンACT1、ルカは問題なし)。

デフォルトでは32ビット用アプリを格納する「ProgramFiles(x86)」というパスにインストールしようとするため、これが問題なのかな、とパスを変更したりして見直してみたのですがそれでも入れられませんでした。ただ、ここら辺が64ビットOS故に起こる問題だとすれば、正式対応する頃に問題として挙がってくるはずで、きっと(?)パッチなどで対応してもらえると思うので、それから様子見なのかな。


64ビット版に対して食わず嫌い的な懸念があったのですが、試してみた感じでは、Windows7 64ビット版はかなりいい印象(というか安心感)を受けました。Windows7移行を考えるDTM屋さんにとって、64ビット版の選択の余地は全然あるような気がします。