婆猫ありがとう。さようなら。

弔いモードの干瓢です。明日からはちゃんと平常モードに戻ります




前回撮った猫の写真。これが生前の最後の写真となってしまいました。享年13歳。拾い猫なので前後するかもしれないですけど。朝、旅立ってしまいました。いまだにこいつがいない生活というのは信じられません。どんな生活環境の変化や、苦難があったときも一緒にいたので、なんだかぽっかり穴が空いてしまったような、虚しさを感じます。
死後硬直で硬くなった体を撫で、「お別れなんだな」と言う事を手のひらに感じ、箱の中でいつものようにウザい笑顔で眠っている猫を見たまま、いろんな思い出を馳せ、泣きました。
今夜はめったに飲まない日本酒を出し、大好きだったシーチキンの缶詰を遺体に添え、もうヒザに乗ってくる事はありませんが、いつもそうするように猫の隣で、最後の買い弁当を食べました。もうこいつと一緒に飯を食う事もないんですね。
昨晩鼻水が出ていたので、ティッシュで拭いたのが最後でした。


大飯食いでデブ、持ち上げると肩が凝る。くしゃみが最悪に臭くて、僕が顔を近づけるとくしゃみをするとか、宣戦布告としか思えない。窓辺に鳥が現れるとニキニキと鳴く。シーチキンの缶詰をパカッと音を立てて開けると、命賭けてるような甘え声でニャーニャー鳴く。冬の日、苦しくて目覚めてみると首に婆猫が巻き付いてた。掃除機とモップは史上最強の敵だった。僕の左手、中指と薬指のつけねのところに引っ掻かれた傷が残って消えません。かってにドア開けて入ってくるのに、出るときはドア閉めない。僕が閉めるとまた開ける。飯が出てないと、御飯受けの前に座って礼儀正しくにゃーにゃー甘える。でも飯の時だけ。普段は超無愛想でむかつく。夜寝てると部屋の外を猛烈にダッシュするので、うるさくて眠れない。
でもお前の肉球と、脇腹と足のつけ根の間あたりのタプタプした肉は最高に好きだった。








この最後の写真を撮ったときは、まさか一週間後にこうなっているとは予想もしていなかった。


先に旅立った犬に会えるといいね!あ、あと悪いけどヒゲ一本切らせてもらいました。お守りにします。
相当先だけど、僕もいずれそっちに行く事になるでしょう。その時はまた飯でも一緒に食いましょう。
13年間ありがとうございました。さようなら。