自作CDを贈る

寒くて鼻水の干瓢です。今年何度目だよ。



良くも悪くも、今まで大変お世話になった上司が異動することになり、もう会えないんだろうなあと思うと妙に胸が熱くなってしまった。約1週間くらい前の話です。そこで私はいつものアレをやることにしました。異動される方に感謝の意を込めてCDを作る。本格的なCDを作るというのはもう学生時代以来でずいぶんやってなかったので色々忘れてしまっていたのですが、作業を始めるとこれがまた面白い。


*用意したもの

いつものように、プリント可能な白レーベルCD-R(太陽誘電製)、CDを入れるプラケース、ラベル用のフォト光沢紙、CD-R表面コーティング用のラッカースプレー、プラケース保護袋を購入。もちろんレーベル印刷ができるプリンタも必要です。自分は最近購入したEPSONのPM-G860というプリンタを使用しました。また、後述しますが、コーティング用ラッカースプレーは使用しませんでした


*いざ印刷

でまぁ既に1時回ってるんだけど、デザイン死闘の末、印刷!!!!刷り上がったらホコリがつかないように、素早くプラケースの中にしまいます。デザインはプリンタ付属のソフトでやったのですが、フリーソフトでもデザインはできます。ただ、付属ソフトの方が印刷ズレ等の心配をしなくていいので、できれば付属ソフトを使った方が無難ですね。


ホコリ対策の為プラケースを閉じた状態で乾かすこと1時間。今度はここから一気に扇風機で乾かす。注意書きには「最低24時間乾燥させ、プレイヤー機器等には入れない」とあり、確かに全然乾きません。本来なら自然乾燥で1日置きたいんですけど、でも時間が無いので問答無用、強引に扇風機を回しましたよ。⊂二二( ^ω^)⊃
乾いたかどうか確認したいですが、まさか触るわけにも行きません。指にインクがついて「わはは、乾いてなかった^^」なんて事になったらそれこそフィニッシュです。そこでいい判別方法は、インクの臭いがするかどうか、で確認すると良いです。約3時間強制空冷を行って、ちょっと香るかな?と言う程度になったCD-Rレーベル面をチョンチョンと指で撫でてみるのですが、インクが付着するような事はありませんでした。


*仕上げ

レーベル面を乾燥させたあとにラッカースプレーを吹きかけてコーティングをします。水に濡れたりするとインクが落ちてしまうので、それを防ぐためです。
・・・なのですが、技術の進化というのは凄いですね。スプレーするためにお風呂場に行き、ふと思いついて試しに印刷したCD-Rをお湯にさらして、ゴシゴシ洗ってみたのですが、インクが全然落ちないんです。お湯で濡らしたティッシュで黒の部分を強くゴシゴシしごいても、ティッシュに淡くねずみ色が乗る程度。スプレーを2度がけして乾かして・・・って言う手間を考えると、もう省略せざるを得ない空気。と言うわけで省略しました。
後で調べてみたのですが、最近のプリンタ用インクは耐水性も強く、退光年数(色あせない年数)も50年くらいあるそうで、随分技術進歩しているみたいですね。スプレー2本買ったのですが、1本は未開封のまま永眠しそうです。高かったのにもったいない感じ。


 
 
時間が無かったこともあって、絵はニコニコでも使わせてもらった古明地さとり様を使わせて頂きました。ジャケットを印刷して、ハサミで切り取って、プラケースを分解して紙を入れる作業なのですが、これが一番神経を使ったかもしれません。慎重にやらないとケースの中にホコリが紛れ込んでしまうんですよね。約1時間で3枚完成。やっぱり自作プリントするなら断然フォト光沢紙が綺麗に仕上がると思います。



Nocturnal adventure(MP3)
CDの1曲目、CDのテーマとなりうるような曲を書き下ろして入れました。ってかこれ超昔に作った曲のリアレンジなんですけど。
みんなが涙しながら送り出すような別れではなく、夜中に抜け出して冒険するようなワクワク感のようなものを感じるような、新たな出発がいいなと言う思いと、これから始まりそうな感じを「野外ライブ風」で表現してみました。


なんか久々に人のために作りたいと言う思いの元作ったかな、って感じがします。あの人がやるから私もとか、見栄張りたいからとか、そういう自慰的なものではなく。ここでやらなかったらなんも残らないとか、そもそも俺には音しかないんだから、音で残そうっていう気持ちも強かったですが、でもそれは何より、お世話して頂いた上司がいたからなんだと思います。10年20年経って、このCDを手にとって、「そういやあんな馬鹿もいたよなww」なんて回想してくれるだけでも結構嬉しいものだよね。