ミキシング

急に暑くなってダレ気味の干瓢です。




久々にオリジナル歌を作りました。ちょっぴり切なくて甘酸っぱい、現代風ケータイポップスになっています。やっぱり鏡音リンの声が好きで作っていて楽しいです。展開的にはとくに凝らず、ABサビと進む王道的な歌なので馴染みやすいんじゃないかと思いますがどうでしょ。
今回は歌詞に友人のしおさん、J-Poperさんの協力をはじめ、ナレーションにいつもお世話になっている津軽りんごさん、イラストはでんまるさんと、久々にいろいろわがまま聞いてもらいつつ仕上げた感じで、わりと充実感がありました。また可能であればこんな感じでやりたいですね。
この曲を作ろうと思い立ったきっかけは、サビの裏で鳴っているボコーダー風の「デンワ」というフレーズが布団で横になっているときにグルグル回り始めたからだったりします。ただそれだけのことから勢いで膨らまし作ってしまった感じですけど、まぁうまくいったんではないかな?と思います。ボカロの調教も前回の「カミツレ!」から比べれば遊び感も出せて上手く行ってるんじゃないかと思います。


ケータイデンワ(MP3)
鳶の決意 -Shortcut mix(MP3)
要望があったので今回から試しに320kbpsで公開してみます。
まだいろいろやりたいことが溜まっているので作るしかないですね。次回は一応星アレンジに戻るつもりです。


今回からちょっと変えてみたことがあって、曲のマスター(最終的な音質の決定や、音量調整など)時の平均音量を概ね1dbほど下げてみました。変えたと言ってもこれだけ聞くとあんまり変わってないようにも思えますが(笑)。
一般的かどうかはわかりませんが、通常音楽を作成しているときはなるべく小さい音量で作成し、完成が近づくとクリップ(音割れ)しないように配慮しつつ、コンプやリミッターなどを使い音量を上げ、完成とします。
ずっと聴いてきてくれてる方は、もしかしたらお気づきかもしれませんが、年を追うごとに自分の作成楽曲のマスタリング音量が上がってきていて、特に2008年、2010年あたりからは環境も変わったこともありグンと上がっています。常に上げたくて上げているわけではなく、作り続けているうちに無意識にどんどん上がっていた感じなのですが、その弊害か、あるときから曲の音圧が高すぎて、音が密になる部分で音が引っ込む現象が出てくるようになりました。でも不幸なことに作ってる最中は鍋の中の蛙状態で、最近までその少しずつの変化に気づかなかったんですよね。そのまま動画にして上げてしまったりとか。別途修正番MP3公開しようかなぁ、なんて考えてたりもしますけど。なんてこった。
音を潰す技術が上手ければ上手いほど、音圧も上げつつメリハリある音楽としてマスターを作れます。音圧至上主義なんて言われた90年代以降、音圧はある種の課題の一つであり、自分もDAWの黎明期ではいろいろ試行錯誤していました。
しかし、振り返れば音圧が低くたって名曲はいっぱいあるわけで、ちょっと固定観念に捕らわれすぎていたかな、とも思います(低すぎもダメですけど)。
僕はそんなに上手い方じゃないし、過剰な部分もあるかなあという自戒の念も込めて今回は小さめにしたおかげで、引っ込む現象もだいぶ緩和されたのではないかと。といっても1dbなので大して解らないと思いますが、それによって得られたもの(というより取り返したもの)は結構大きいんじゃないかと思っていたりもします。